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2020年日本遺産認定!!『「葛城修験」- 里人とともに守り伝える修験道はじまりの地』

『「葛城修験」- 里人とともに守り伝える修験道はじまりの地』が令和2年度「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されました。

自然の中で厳しい修行をおこない悟りを得るという日本独特の修験道、その開祖の役行者が最初に修行した地が「葛城修験」の地とされています。この地は、世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部である奈良の大峰山と対をなし、古くから最も重要な行場とされてきました。

和泉山脈から葛城・金剛山系にかけて、法華経が埋納されたという28の経塚を巡る「葛城修験」の第1番目の経塚があるのが、本市の友ヶ島です。加太では友ヶ島にわたる修験者の姿が風物詩となっており、修験者を迎える文化が息づいています。

「日本遺産」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。ストーリーを語るうえで欠かせない魅力あふれる様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内外に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。

今回の認定を契機に、地域の皆様や関係者の方々とともに力を合わせ、より一層、本市の個性豊かで魅力的な歴史文化遺産を生かしたまちづくりに取り組んでいきます。

 

写真左:友ヶ島(虎島)の岸壁修行

写真右:加太・北ノ浜の採燈大護摩供

 

【申請者】

代表:和歌山県

和歌山県(和歌山市、橋本市、紀の川市、岩出市、かつらぎ町)、

大阪府(岸和田市、泉佐野市、河内長野市、和泉市、柏原市、阪南市、岬町、河南町、千早赤阪村)

奈良県(五條市、御所市、香芝市、葛城市、王寺町)

 

【ストーリーの概要】

和歌山~大阪~奈良の境に聳える葛城の峰々。修験道の開祖と言われる役行者(えんのぎょうじゃ)がはじめて修行を積んだこの地は、世界遺産の吉野・大峯と並ぶ「修験の二大聖地」と称されています。この地には、役行者が法華経を1品ずつ埋納したという28の経塚があり、今も修験者たちは、その経塚や縁の寺社、滝や巨石を巡ります。そしてその修行にはいつの時代も、この地に暮らす人々との深いつながりがありました。修験者や地域の人々が大切にしてきた聖地「葛城修験」――修験道の歴史は、ここから始まりました。

 

【和歌山市内の構成文化財】

・(友ヶ島)序品窟、観念窟、深蛇池閼伽井跡神島剣池

・(加太)加太淡島神社、加太春日神社加太春日神社えび祭り、紀州加太浦「採燈大護摩供」阿字ヶ峰行者堂、常行寺

西念寺、大福山譬喩品/雲山峰譬喩品、鳴滝山圓明寺(鳴滝不動尊)、大福山本惠寺(直川観音)、墓の谷行者堂、中山王子跡

 

【日本遺産について】
日本遺産 葛城修験-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地(外部リンク)

文化庁「日本遺産(Japan Heritage)」について(外部リンク)

日本遺産ポータルサイト(外部リンク)